ホーム > 第73回地域農林経済学会大会
中山間地域における農業生産現場の未来を描く ―広島県の取り組み事例を中心に―
2023年10月27日(金):14時~16時30分
会場:学士会館
ねらい
広島県は2020年の耕地面積に占める中山間地域の割合が89.8%と全国で最も高い。広島県における2020年の農業生産基盤の状況であるが、1経営体当たりの耕地面積が1.3haと全国の3.0haの4割水準となっている。このような農業条件の不利性によって、1経営体当たりの生産農業所得は179万円と全国平均の313万円の5割程度であり、基幹的農業従事者に占める65歳以上の割合(高齢化率)は83.5%と全国の69.6%に比べて高い。広島県は農業生産基盤が脆弱化しており、地域農業の持続性を図るためには,担い手の育成が最重要課題となっている(細野ら2023)。
そうした条件下において、広島県では、従来の農業経営の公的支援において、経営者に次のステップとしてめざすべき将来像をイメージさせ、それに向けた経営の質的高度化(いわゆるソフト面としての経営管理などの支援)を図るため施策が行われている(細野ら2023)。その一方で、地域の担い手である生産者に目を向けると、農外企業が地域の集落法人と新たに集落営農法人を立ち上げる事例や、地域資源を活用した耕畜連携に向けた取組みなど、新たな動きが萌芽的にみられる。
そこで本シンポジウムでは、中山間地域の農業生産の取組み実践において見識の深い、行政担当者、農業生産者に登壇いただき、中山間地域における農業生産現場の現状と将来展望について検討を行う。
プログラム
14:00-14:10 座長解題:広島大学 長命洋佑
14:10-14:40 広島県農林水産局 向井雅史
広島県の農業振興施策における担い手育成の取組
14:40-15:10 (株)賀茂プロジェクト 梶森久史
2階建て方式による集落営農法人の再編と地域作り
15:10-15:40 おぐにフィールド 小迫高
集落営農法人の連携が寄与する中山間地農業の持続的発展
15:40-16:00 コメンテーター
JA広島中央会 営農組織支援部 営農農政課 能美優子
広島大学 細野賢治
16:00-16:30 総合討議
会場:学士会館
ねらい
広島県は2020年の耕地面積に占める中山間地域の割合が89.8%と全国で最も高い。広島県における2020年の農業生産基盤の状況であるが、1経営体当たりの耕地面積が1.3haと全国の3.0haの4割水準となっている。このような農業条件の不利性によって、1経営体当たりの生産農業所得は179万円と全国平均の313万円の5割程度であり、基幹的農業従事者に占める65歳以上の割合(高齢化率)は83.5%と全国の69.6%に比べて高い。広島県は農業生産基盤が脆弱化しており、地域農業の持続性を図るためには,担い手の育成が最重要課題となっている(細野ら2023)。
そうした条件下において、広島県では、従来の農業経営の公的支援において、経営者に次のステップとしてめざすべき将来像をイメージさせ、それに向けた経営の質的高度化(いわゆるソフト面としての経営管理などの支援)を図るため施策が行われている(細野ら2023)。その一方で、地域の担い手である生産者に目を向けると、農外企業が地域の集落法人と新たに集落営農法人を立ち上げる事例や、地域資源を活用した耕畜連携に向けた取組みなど、新たな動きが萌芽的にみられる。
そこで本シンポジウムでは、中山間地域の農業生産の取組み実践において見識の深い、行政担当者、農業生産者に登壇いただき、中山間地域における農業生産現場の現状と将来展望について検討を行う。
プログラム
14:00-14:10 座長解題:広島大学 長命洋佑
14:10-14:40 広島県農林水産局 向井雅史
広島県の農業振興施策における担い手育成の取組
14:40-15:10 (株)賀茂プロジェクト 梶森久史
2階建て方式による集落営農法人の再編と地域作り
15:10-15:40 おぐにフィールド 小迫高
集落営農法人の連携が寄与する中山間地農業の持続的発展
15:40-16:00 コメンテーター
JA広島中央会 営農組織支援部 営農農政課 能美優子
広島大学 細野賢治
16:00-16:30 総合討議