ホーム > お知らせ > 農林業センサス・農業集落調査における全数調査の継続の要望(9月27日)

農林業センサス・農業集落調査における全数調査の継続の要望(9月27日)

農林水産大臣 野村 哲郎 殿
                           令和4年9月27日
                       地域農林経済学会理事会

農林業センサス農山村地域調査 農業集落調査における全数調査の継続の要望

 日頃より、地域農林業発展ならびに地域農林経済学会にご指導いただき、感謝
申し上げます。
 地域農林経済学会は「地域の実態に即して農林業問題に関する経済的・社会的
研究を進め、農林業の発展に寄与する」ことを目的として、70年以上の研究活
動を続けている学会です。地域の農林業の発展と住民の生活の向上に貢献して
まいりました。

 このたび農林水産省は、2025年農林業センサス農山村地域調査 農業集落調査
において、全数調査を廃止する方針であることを発表しております。同調査は、
我が国のほぼすべての農業集落に対して、農業集落の地域資源や活動実態を調
査するものであり、当学会はこれまで全数調査に基づくデータによって、多くの
地域農林業の分析を行い、地域発展の政策提言を行ってきました。しかし、全数
調査が中止となりデータが分断されると、蓄積された統計データの価値が大き
く毀損され、国や地方の地域政策の円滑な企画・推進に支障が生ずるとともに、
学会の研究活動ならびに地域住民への貢献活動にとっても大きな障害となって
しまいます。

 以上のことから本学会は、農林業センサス農山村地域調査 農業集落調査では、
従来通りの全数調査の継続を強く要望いたします。