ホーム > 学会誌 > 『農林業問題研究』投稿規程細則

『農林業問題研究』投稿規程細則

PDF


1.論文構成と句読点等の記載方法
(1)論文構成は、節〔1.、2.、…〕,中節〔(1)、(2)、…〕、小節〔1)、2)、…〕の順での区別を原則とする。
(2)句読点はコンマとピリオド、単位は%、kg、ha等の略号であらわす。

2.注
注は、本文全体を通した連番を付け、本文の後に一括して示す。また、本文における注の挿入箇所に1、2のように上付き数字を示す。

3. 文献の引用
文献の引用は最小限にとどめ、著者名とその発表年を示す形で行う。タイトルやURLなどの書誌情報を一緒に記載してはならない。文献は本文中の該当箇所に引用することを原則とするが、研究分野や内容の特質上適切と判断される場合には、注に引用することも認める。文献の引用は以下の要領で行う。
(1)文の末尾に示す場合は、著者の姓と西暦による発表年を括弧内に挿入する。著者名と発表年はコンマで区切る。
和文例)…が明らかになっている(鈴木,2011).
英文例)… is revealed (Suzuki, 2011).
(2)文中に示す場合は、著者の姓に続き、括弧内に発表年を示す。
和文例)鈴木(2011)によると….
英文例)According to Suzuki (2011), ….
(3)文の末尾に続けて2つ以上の文献を示す場合には、セミコロン(;)で区切って示す。その際、日本語文献では50音順、アルファベット表記の文献ではアルファベット順、中国語文献ではピンインのアルファベット順に並べる。ただし、同一著者の文献を2つ以上示す場合には、発表年をコンマで区切って連記する。
和文例)(佐藤,1999;鈴木,2011;Johnson, 2005;Smith, 2000)(鈴木,2009,2011)
これは鈴木(2009,2011)と同じ結果である.
英文例)(Johnson, 2005; Sato, 1999; Smith, 2000; Suzuki, 2011) (Suzuki, 2009, 2011)
These findings are consistent with Suzuki (2009, 2011).
(4)著者が2名の文献は、両方の著者の姓を記し、日本語文献または中国語文献の場合は中点(・)、アルファベット表記による文献の場合は“and”でつなげる。著者が3名以上の文献は、筆頭著者の姓のみを記し、第2著者以降の著者の姓は、日本語文献または中国語文献の場合は「他」、アルファベット表記による文献の場合は“et al.”として省略する。
和文例)(鈴木・佐藤,1999)(鈴木他,2009)
鈴木・佐藤(1999)と鈴木他(2009)で示されたように….
英文例)(Suzuki and Sato, 1999) (Suzuki et al., 2009)
As shown in Suzuki and Sato (1999) and Suzuki et al. (2009), ….
(5)同一著者による同一年発表の複数の文献を引用する場合は、アルファベットの小文字(a、b、…)を発表年に付して区別する。
和文例)(鈴木,2000a,2000b)
鈴木(2000a,2000b)は…を提示した.
英文例)(Suzuki, 2000a, 2000b)
Suzuki (2000a, 2000b) proposed ….
(6)文献の特定の箇所を引用する場合は、当該箇所のページ番号を発表年の後にコロン(:)で区切って示す。
和文例)(鈴木・佐藤,2011:p. 10)(佐藤他,2014:pp. 32-45)
鈴木・佐藤(2011:p. 10)や佐藤他(2014:pp. 32-45)と同様に….
英文例)(Suzuki and Sato, 2011: p. 10) (Sato et al., 2014: pp. 32-45)
As with Suzuki and Sato (2011: p. 10) and Sato et al. (2014: pp. 32-45), ….
(7)統計資料などの複数年にわたる文献を引用する場合、発表年は開始年と終了年の両方を示す。
和文例)(農林水産省,1995-2014a,1995-2014b)
データは農林水産省(1995-2014a,1995-2014b)から収集された.
英文例)(MAFF, 1995-2014a, 1995-2014b)
Data were collected from MAFF (1995-2014a, 1995-2014b).

4.引用文献一覧
引用文献一覧は、以下の方法と下記の例にならって原稿の末尾(注の後)に一括して示す。資料として用いた文献も引用文献一覧に含める。ただし、原稿中で言及していない文献を参考文献として加えてはならない。
(1)引用文献の表記方法
(a)和文論文における引用文献の場合
i)日本語文献、中国語文献、欧文文献(アルファベット表記の言語による文献)はそのまま示す。なお、中国語文献の漢字については、原則として簡体字や繁体字は使用せず、日本語のフォントで入力可能な漢字に置き換える。
ii)その他の文字を使用した外国語の文献はアルファベット表記で示す。文献のタイトルに定まった英語訳が存在する場合には、英文タイトルをそのまま示す。文献のタイトルに定まった英語訳が存在しない場合には、タイトルの原語における読みをアルファベット表記に直して示し、かつ、原語を英訳して括弧内に併記する。いずれの場合でも、文献の記述言語を末尾の括弧内に明記する。
(b)英文論文における引用文献の場合
i)欧文文献(アルファベット表記の言語による文献)はそのまま示す。
ii)その他の文字を使用した文献(日本語文献や中国語文献を含む)は、(a)ii)に準じた方法で示す。
(c)その他
i)引用文献一覧における書籍のページ数は、編著の1章分を引用する場合にのみ示す。書籍の特定のページを引用する場合は、引用文献一覧ではページ数を記載せず、3(6)の方法に従って引用箇所でページ数を明記する。
ii)オンラインでも入手可能な場合には、DOIを示す。
iii)引用文献一覧では、文献の著者全員を記述する。「他」や“et al.”を用いて、第2著者以降を省略してはならない。
(2)著者名の示し方
(a)日本語または中国語表記の文献の著者は、フルネームを示す。
(b)アルファベット表記の文献の著者は、family name以外の名は頭文字であらわす。
(c)著者が2名以上いる日本語または中国語表記の文献では、著者姓名の間を中点(・)で区切る。ただし、著者名がカタカナ表記の場合は、姓と名の間に中点を入れ、かつ、著者が2名以上いる場合には、漢字表記の著者名が含まれていたとしてもコンマでつなぐ。アルファベット表記の文献では、著者が2名の場合は著者姓名の間に“and”を記し、著者が3名以上の場合は第1著者から最終著者の1つ前の著者までの間はコンマで区切り、最終著者との間には“and”を記す。
(3)引用文献一覧における文献の並べ方
(a)和文論文における引用文献の場合
引用文献に複数言語の文献が含まれている場合、文献を言語ごとにまとめて、日本語文献、アルファベット表記の文献、中国語文献の順に示す。その上で、言語ごとに文献をその筆頭著者の姓に基づいて並べる。日本語文献では50音順、アルファベット表記の文献ではアルファベット順、中国語文献ではピンインのアルファベット順に並べる。
(b)英文論文における引用文献の場合
全ての引用文献はアルファベットで表記されるので、言語ごとに文献をまとめることはせずに、筆頭著者の姓のアルファベット順に並べる。
(c)同一著者の複数の文献を示す場合は、発表年の古いものから順に並べる。また、同一著者による同一年発表の複数の文献を引用する場合は、アルファベットの小文字(a、b、…)を発表年に付して区別する。

<和文文献の記載例>
・和文論文
著者名(発表年)「タイトル」『雑誌名』巻(号):開始頁-終了頁.DOI.
中間由紀子・内田和義(2010)「生活改善普及事業の理念と実態―山口県を事例に―」『農林業問題研究』46(1):1-13.https://doi.org/10.7310/arfe.46.1.
孫雯莉,大石亘,ルハタイオパット・プウォンケオ,松下秀介(2016)「数理計画モデル分析における気象リスク評価方法の拡張に関する一考察―気象リスクを考慮した水稲乾田直播栽培の経営的評価を事例として―」『農林業問題研究』52(3):136-141.https://doi.org/10.7310/arfe.52.136.
注1)受理済だが掲載巻号ページ不明の場合には、“『農林業問題研究』(近刊)”と記載する。
注2)オンラインでも入手可能な場合には、DOIを示す。
注3)著者名がカタカナ表記の場合は、姓と名の間に中点を入れ、かつ、著者が2名以上いる場合には、漢字表記の著者名が含まれていたとしてもコンマでつなぐ。
・和文書籍
著者名または編者名編著(発表年)『書籍名』出版社名.
辻村英之(2009)『おいしいコーヒーの経済論―「キリマンジャロ」の苦い現実―』太田出版.
石田正昭編著(2008)『農村版コミュニティ・ビジネスのすすめ―地域再活性化とJAの役割―』家の光協会.
注1)著者名や編者名がカタカナ表記の場合は、和文論文の注3に準ずる。
・和文書籍(訳書)
原著者名または原編者名編著(発表年)『書籍名』(訳者名訳)出版社名.
ハル・R・ヴァリアン(1986)『ミクロ経済分析』(佐藤隆三・三野和雄訳)勁草書房.
L・G・グリム,P・R・ヤーノルド編著(2016)『研究論文を読み解くための多変量解析入門<応用篇>―SEMから生存分析まで―』(小杉考司監訳)北大路書房.
注1)原著者名や原編者名、訳者名がカタカナ表記の場合は、和文論文の注3に準ずる。
・和文書籍(編著)の章
著者名(発表年)「章タイトル」編者名編著『書籍名』出版社名:開始頁-終了頁.
草苅仁(1985)「稲作の技術進歩と収量変動」崎浦誠治編著『経済発展と農業開発』農林統計協会:193-213.
注1)著者名や編者名がカタカナ表記の場合は、和文論文の注3に準ずる。
・和文ディスカッションペーパー/ワーキングペーパー
著者名(発表年) タイトル,原稿番号,発行機関所在都市名:発行機関名,URL.
高橋宏幸(2011) 中国流通業の現況と構造:チェーン小売業・卸売業を中心に,KIER Discussion Paper No. 1103,京都:京都大学経済研究所,http://www.kier.kyoto-u.ac.jp/DPJ/DP1103.pdf.
注1)オンラインでも入手可能な場合には、URLを示す。
注2)著者名がカタカナ表記の場合は、和文論文の注3に準ずる。
注3)発行機関所在地の都市名を記載する。
・WWW掲載の和文情報
著者名(発表年)「タイトル」,URL (年月日参照).
農林水産省(2018)「平成29年度食料・農業・農村白書全文」,http://www.maff.go.jp/j/wpaper/w_maff/h29/zenbun.html (2018年8月9日参照).
注1)発表年が不明な場合は、アクセスした年を入れてよい。
注2)著者名がカタカナ表記の場合は、和文論文の注3に準ずる。
注3)WWW掲載情報の引用において、URLとアクセス年月日を省略してはならない。

<英文文献の記載例>
・英文論文
Author (Year) Article Title, Journal Name volume(issue): First page-Final page. DOI.
Author (Year) Article Title, Journal Name volume(issue): Article number. DOI.
Hayami, Y., M. Kikuchi, and E. B. Marciano (1999) Middlemen and Peasants in Rice Marketing in the Philippines, Agricultural Economics 20(2): 79-93. https://doi.org/10.1016/S0169-5150(98)00082-6.
Maró, G., P. Czine, Z. M. Maró, and Á. Török (2022) Eliciting University Students’ Attitudes towards Farmers’ Markets: The Hungarian Case, Sustainability 14(24): 16757. https://doi.org/10.3390/su142416757.
Nakama, Y. and K. Uchida (2010) Ideas and Actual Conditions of Promotion Services for Home Living Improvement: A Case Study on Yamaguchi Prefecture, Journal of Rural Problems 46(1): 1-13. https://doi.org/10.7310/arfe.46.1 (in Japanese).
注1)受理済だが掲載巻号ページ不明の場合には、“Journal of Rural Problems (forthcoming)”と記載する。
注2)オンラインでも入手可能な場合には、DOIを示す。
注3)冊子体を持たないオンラインジャーナルの掲載論文で、通しページ番号を持たず、論文ごとに独立した発行番号が振られている場合は、Maró et al. (2022)の例のように、ページ範囲を示す箇所に論文番号“16757”を記載するとともに、必ずDOI“https://doi.org/10.3390/su142416757”を示す。
注4)英語以外の言語で本文が記述された文献を英文論文で引用する場合、末尾にその記述言語を“(in Japanese)”のように明記する。
・英文書籍
Author or Editor, ed. (Year) Book Title, City Name: Publisher.
Stern, N. (2007) The Economics of Climate Change: The Stern Review, Cambridge: Cambridge University Press.
Gardner, B. L. and G. C. Rausser, eds. (2002) Handbook of Agricultural Economics, Volume 2A: Agriculture and Its External Linkages, Amsterdam: North-Holland.
注1)編者名末尾には、単編著の場合は“ed.”、共編著の場合は“eds.”を付記する。
注2)出版社所在地の都市名を記載する。
・英文書籍(編著)の章
Author (Year) Chapter Title, in Editor, ed., Book Title, City Name: Publisher, First page-Final page.
Stiglitz, J. E. (1989) Rational Peasants, Efficient Institutions, and a Theory of Rural Organization: Methodological Remarks for Development Economics, in P. Bardhan, ed., The Economic Theory of Agrarian Institutions, Oxford: Oxford University Press, 18-29.
注1)編者名末尾には、単編著の場合は“ed.”、共編著の場合は“eds.”を付記する。
注2)出版社所在地の都市名を記載する。
・英文ディスカッションペーパー/ワーキングペーパー
Author (Year) Manuscript Title, Manuscript Number, City Name: Publisher. URL.
Lentz, E. C. and C. B. Barrett (2013) The Economics and Nutritional Impacts of Food Assistance Policies and Programs, ESA Working Paper No. 13-04, Rome: Food and Agriculture Organization of the United Nations. http://www.fao.org/fileadmin/templates/esa/Papers_and_documents/WP_13-04_Lentz_Barrett.pdf.
注1)オンラインでも入手可能な場合には、URLを示す。
注2)発行機関所在地の都市名を記載する。
・WWW掲載の英文情報
Author (Year) Webpage Title, URL (accessed on Month Day, Year).
Ministry of Agriculture, Forestry and Fisheries of Japan (MAFF) (2017) Summary of the Annual Report on Food, Agriculture and Rural Areas in Japan (FY 2016), http://www.maff.go.jp/e/data/publish/attach/pdf/index-57.pdf (accessed on August 9, 2018).
注1)発表年が不明な場合は、アクセスした年を入れてよい。
注2)WWW掲載情報の引用において、URLとアクセス年月日を省略してはならない。

<発表年が複数年にわたる文献(統計書等)の記載例>
・和文文献
著者名または編者名編著(開始年-終了年)『書籍名』出版社名.
農林水産省編著(1995-2014a)『平成 5~24 年産工芸作物等の生産費』農林統計協会.
農林水産省編著(1995-2014b)『平成 5~24 年産米及び麦類の生産費』農林統計協会.
・英文文献
Author or Editor, ed. (First year-Final year) Book Title, City Name: Publisher.
Ministry of Agriculture, Forestry and Fisheries of Japan (MAFF), ed. (1995-2014a) Production Cost of Industrial Crops (1993-2012), Tokyo: Association of Agriculture and Forestry Statistics (in Japanese).
Ministry of Agriculture, Forestry and Fisheries of Japan (MAFF), ed. (1995-2014b) Production Cost of Rice, Wheat and Barley (1993-2012), Tokyo: Association of Agriculture and Forestry Statistics (in Japanese).

<機関が著者または編者となっている英文文献の記載例>
Organisation for Economic Co-operation and Development (OECD) (2008) Multifunctionality in Agriculture: Evaluating the Degree of Jointness, Policy Implications, Paris: OECD.
Food and Agriculture Organization of the United Nations (FAO) (2018) FAOSTAT: Crops, http://www.fao.org/faostat/en/#data/QC (accessed on August 28, 2018).
注1)機関が著者または編者となっている英文文献は、本文中で“OECD (2008)”や“(FAO, 2018)”のように、その機関の略称を用いて引用してもよい。ただし、引用文献一覧では、必ず機関の正式名称を記載してから、その略称を括弧内に示す。

<タイトルに定まった英語訳が存在しない文献のアルファベット表記による記載例>
Asami, A. (2015) Nouson no Shinseido Keizaigaku: Ajia to Nippon (New Institutional Economics of Rural Economy: In Asia and Japan), Tokyo: Nippon Hyoron Sha (in Japanese).
Ministry of Agriculture, Forestry and Fisheries of Japan (MAFF) (2016) Heisei 28 Nendo Keiei Shotoku Antei Taisaku Tou no Gaiyou (Summary of Farming Income Stabilization Measures in 2016), http://www.maff.go.jp/j/kobetu_ninaite/keiei/pdf/28pamph_all.pdf (accessed on August 28, 2018) (in Japanese).
注1)タイトルに定まった英語訳が存在しない文献をアルファベット表記で引用する場合には、タイトルの原語における読みをアルファベット表記に直して示し、かつ、原語を英訳して括弧内に併記する。さらに、文献の記述言語を末尾の括弧内に明記する。

(平成26年5月14日改正)
(平成27年10月30日改正)
(平成30年9月12日改正)
(令和5年7月1日改正)