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目的と特徴

いま、農林業・農村は、かつて経験したことのない大きな問題に直面しております。本学会は、「地域の実態に即して農林業問題に関する経済的・社会的研究を進め、農林業の発展に寄与する」ことを目的として、実証的・理論的研究を進めてきました。本学会の目的と研究方法をめぐる特徴は、次の3点に要約できます。

(1)地域の実態把握に基づく研究及び研究者・指導者・農業者の相互交流による農林業・農村問題の解決を目指した研究
 農林業は、地域の風土と社会に根ざした産業です。本学会は、地域経済・社会のもつ固有性と普遍性を実証的・理論的に分析し、地域農林業・農村の実態分析と直面する諸問題の解決に向けて活動してきました。本学会の重要な特徴は、研究者だけでなく、農業者、関係機関・団体の職員(改良普及員・自治体職員・営農指導員など)の現場の専門家を積極的に会員に迎え入れることで、現場の専門家と研究者との相互交流をはかり、毎年開催する研究大会では開催地の農林業・農村問題に重点をおいた特別シンポジウムを実施してきました。また、本学会は全国の地域別に支部を設けており、定期的な支部研究会が開催されてきております。

(2)地域を軸に、農業経営、アグロ・ビジネス、政策・制度に関する多面的な接近による研究
 今日の農林業においては、個別経営の発展とともに、各種営農組織の発展が重要な課題になっています。その場合、地域の他の産業との関連が重要であり、さらに、農林業は、経済的役割だけでなく、国土・環境保全や、多様な社会的・文化的役割も果たしています。これらの研究を進めるために、経営的・経済的視点だけでなく、行政的・社会的・文化的・歴史的な視点に立ち、多面的・総合的な調査・研究を重視しています。

(3)世界の視野を入れた地域及び地域間の関係を重視した研究
近年の経済のボーダレス化は地域農林業・農村に大きな影響を与えています。今日の国内・地域の食料・農林業・農村をめぐる諸問題を、都市や他の農林業地域、他の国々と関連した問題として把握し、開かれた産業・地域として農林業・農村を再構築することを意識した調査・研究を重視します。

活動内容

(1)学会誌の発行
 学会誌『農林業問題研究』を年4回(3月、6月、9月、12月)、オンライン・ジャーナルの形式で発行します。本学会誌には、規定のレフェリー審査を経た論文をはじめ、他に書評、支部研究会の活動概要などが掲載されます。また学会誌には、研究大会での個別報告に基づいた論文も掲載しています。

(2)研究大会の開催
毎年1回、全国各地で秋季に開催します。最も今日的で重要性の高い地域農林業・農村問題を共通テーマとした「大会シンポジウム」、共通テーマとの関連性を考慮しつつ、開催地域の地域性に焦点を合わせたテーマによる「特別シンポジウム」、会員の「個別研究報告会」から研究大会は構成されます。このように研究大会は、研究者と現場専門家とが一堂に会して、農林業・農村が抱えている今日的な諸問題の解決について議論する場となっています。

(3)支部研究会の開催
 本学会には、北海道・東北、北陸、関東、中部、近畿、中国、四国、九州の8つの支部があります。支部は、農林業現場と研究者との相互交流を押し進める地域ネットワークの核となっています。現在、近畿支部、中国支部、四国支部の3支部において、年1回の研究例会が開催されています。

(4)その他の事業
 以上の事業の他に、本学会では学会賞、特別賞及び学会誌賞の表彰、関連学会等との連絡・連携、海外との調査研究の交流、会員の海外調査、研究出張などについての推薦、会員名簿の発行などの事業を行っています。

沿革

・昭和26年(1951)11月、関西農業経済学会として発足。(設立趣意書
・昭和40年(1965) 3月、学会誌『農林業問題研究』を発行。
・昭和51年(1976)10月、全国規模の学会として体制整備
・昭和59年(1984)11月、日本学術会議より登録研究団体として承認される。
・平成元年(1989)10月、学会名称を「地域農林経済学会」に変更して今日に至る。